独りごちの3096。

野良猫の写真や企画展、美術展を紹介するなどなどの三十路おじさんの雑記です。ビールも大好きなので発掘していきます。Twitter https://mobile.twitter.com/t3096t LINEスタンプ https://line.me/S/shop/sticker/author/13586

企画展【あそびのじかん】は魅力の詰まったおもちゃ箱だった!

先週紹介したあそびのじかんです。10月20日までなのでせっかくなら行こうと思い腰を上げて行きました。

 

boc3096.hatenablog.com

 

いざ電車に乗るとわくわくしてきました。

そして初めて東京都現代美術館に着ました。

 

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 生憎の雨になってしまった

 

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トリミングをしたかったなと思った

 

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開発好明さんの【受験の壁】

解説

タンスでできた巨大な壁には、様々な石が取り付けられていてボルダリングのよう。作品名の通り受験生が感じるプレッシャーを表現している。

 

実際に見てみて凄い圧巻でした。こんなのが受験の壁だったのか。

一段目のタンスまでは登れるとのことです。

体重と相談して登りましょう。

 

 

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タンスの上にはYou can…!という文字があり、受験生へのメッセージなのかもしれないですね。

また上には黄色い梯子がかかっていました。

 

 

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タンスの中に入ると迷路になっていて壁にはクイズが書いてありました。

クイズの答えは出口のところの壁に書かれているのでクイズのアイバンを覚えておいてください。

 

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野村和弘さんの【笑う祭壇】

解説

線の外から台にむかってボタンを投げて、乗ったら成功という参加型の展示。失敗した色とりどりのボタンは散らばり広がり、姿を変える作品になる。

投げられるボタンは一人小皿2杯まで。 

 

なんか深いですね。(浅い感想)

 

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集合体恐怖症の人は苦手だと思う

 

成功しても失敗しても作品になるのは、まるで人生のようですね。

 

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ちなみに作品名の書かれた下のシールの枚数が成功した人の人数

 

これは人生の成功者の人数ですかね。

 

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ハンバーグ隊さんの【今までの行動や信頼性が一言の言葉で揺らぐなら、人のために何かをすることは∞でしかない】

 

解説

ハンバーグ隊さんは様々なメンバーで構成されるオンライングループ。SNSのグループチャットのやりとりからキーワードを拾い作品を作成します。連想や言葉遊び、ときにはかみ合わないやり取りを通してキーワードが変化して、作品が生まれます。

 

作品名が長すぎて、バンドのte’を思い出しました。

それは、鳴り響く世界から現実的な音を『歌』おうとする思考。というアルバムの

如何に強大な精神や力といえども知性なくしては『無』に等しい。

が好きです。

 

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 こちらのエリアでは作品名を控えるのを忘れてしまったのですが、この作品が一番印象に残りました。

画面に男性が映っていて鼻の部分に大福みたいなものがのせられています。女性の指がそれをいじる映像が流れます。内容は、ヘッドホンをつけて女性と男性の対話を楽しんでください。

 

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タノタイガさんの【タノニマス】

壁に作者のタノタイガさんの顔がずらり並んでいる。同じ顔があると少し不気味ですね。もしかしたら、それは本当の顔がわからないことへの不安、あるいは「みんなと同じでないと」という空気の裏返しかもしれません。

こちらは整理券が配られていて、人数に限りがあるので注意。

 

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同じ仮面から違う表情をしているものがたくさんあると人間のようですね。仕事用の顔だったり、友達と会う顔だったり、子育てをする顔だったりなどなど人は一つの顔ですが表情その場その場での顔をします。それを表しているんですかね。

 

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どこかで見たようなキャラクターがいました。

 

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素の仮面はバイキングの小峠さんを彷彿としました。 肌色成分が多いからだろう。

 

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TOLTAさんの【ポジティブな呪いのつみき】

解説

言葉が書かれているつみきを組み合わせることで、奇妙な文ができる。呪いとは普通は人に悪い影響を与えるものですがここでは「人を動かす力を持った言葉」を意味する。ポジティブな言葉たちは、つみきの組み合わせしだいでもっと楽しい文章になったり、恐ろしい文章になったりする。

 

番組で訪れたマツコ・デラックスさんがここで言葉を作ろうとしていてなんにも作りませんでした。

理由は一見してポジティブな言葉にしかならないので、ネガティブな私には向いていないみたいな感じでした。

 

 

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ならネガティブな言葉を作りたくなるのが人間ですよね。 

 

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TOLTAさんの【漠然とした夢の雲】

解説

細い紙に書かれたどこかの誰かの「夢」を編み込んだ雲の作品。はっきりした形になる前のぼんやりした夢がとりとめなくつづられている。

 

 

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TOLTAさんの展示の出口に「トルタロボ トーク」が立っていてその頭の上に折り紙があるのでそれを持って三階に行こう。

 

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うしおさんの【不如意の儀】

解説

タイトルは「思うようにいかないことについて」という意味。一方通行で部屋の中を進んでいく。分かれ道があり、正解の道があるというわけではないので好きな道を進もう。進むごとに遊び、アート、日常生活に関した様々な体験がある。

 

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全ての展示が終わり折り紙を手に3階に進むと、紙飛行機を投げる参加型の展示がありました。

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折り紙にはちゃんと折れるように指示がありましたが、がたがたになりました。

 

 

 

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みんなとアイディアを共有する場所があり、紙が用意されていました。項目としては4つあり。

むかし好きだった遊び

新しい遊び

塗り絵

「あそび」でつくるあいうえお作

です。

 

 

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あいうえお作文が一番印象的で、大体締めの「び」がビールでした。

 

 

所要時間はゆっくり回って2時間くらい楽しめました。

一番楽しかったのはTOLTAさんの【ポジティブな呪いのつみき】です。

色々な言葉を作れて夢中になりました。

知的好奇心がくすぐられるとても良い展示会でした。

 

公式HP

https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/time-to-play/

 

 

※個人の主観であり実際のものとは異なる場合があります